トルコの陶器といえばカラフルでかわいいデザインがおなじみです。斬新にも見
えるデザインや色使いは伝統工芸とは思えないほどの印象をあたえてくれます。
オスマン朝時代の16世紀にイズニックという町が中心となり陶器作りが盛んに
行われていたとても歴史のある伝統工芸なのです。
セリム一世の時代に優秀な陶工を世界から迎え入れ、膨大な量の陶器やタイル
が作り出されました。
その中でもイスラム寺院のモスクや宮殿などを装飾するタイルがたくさん作られ、
今でも歴史的建造物で保存され見学することができます。
トマトレッドやオリーブグリーンが白地によく映え、作られた陶器は当時の裕福な
人々を魅了しました。
またチューリップやカーネーション、アネモネなどの花、ぶどうやざくろといった果
実、または海に浮かぶ帆船などが優美に描かれ、後には世界にたくさんのコレク
ターをうみだしたほどです。
最盛期には600以上もあったといわれるイズニックの窯は17世紀には衰退し、
その後イズニックが栄えた16世紀頃より製陶がはじまっていたといわれるキュタ
フヤという町で18世紀を中心にたくさんの陶製品がうみだされました。
現在もトルコの製陶の中心地はこのキュタフヤで、その伝統は若い職人達に受け
継がれ、守られています。
新しいデザインの試みを、というところから”ミレニアム”と名づけられたカラフルな
陶器が数年前に発表されました。伝統柄と新しい色彩とをミックスさせたオリジナ
リティに溢れた作風でトルコを訪れる観光客やバイヤー達を魅了しています。