キリムは遊牧民が生み出した織物です。
“キリム”はトルコ語で、平織りの毛織物のことを指します。
縦糸に横糸を通していくのが基本形で絨毯のように毛足がなく平らな織物です。
その歴史はとても古く、絨毯が作られる随分前にうまれた人々の生活必需品でした。
ご存知のとおり、遊牧民は住居の移動を繰り返しながら生活していたので、簡単に畳んで、
なおかつかさばらないキリムはとても便利であったことでしょう。
キリムは羊毛を使っているものが多くありますが、家畜として身近にいた山羊、
ラクダなどの毛を使ったり、コットンも一部使われていることもあります。
サソリやムカデなどの毒を持った昆虫は動物の毛でできたキリムのにおいと
感触が嫌いなためキリムを敷き詰めてある遊牧民のテントには不思議なことに
入ってきて人を刺すということがなかったそうです。
実際に現在でもトルコの田舎では夏になるとキャンプを張って遊牧民のような
生活をする人々がいますがやはりキリムを敷き詰めて暮らしています。
キリムは敷物としてだけではなく、袋状に作られたものは収納ケースのような
役割も果たしていたので、恵まれた作物などを入れる収納袋にしたり、リュック、
バッグのように携帯できるものもありますし、今で言うマルチカバーのような
ものなど様々な用途に使われ、彼らにとっては必需品であったといえるでしょう。
アジアの色々な地域(主に西~中央アジア)を中心に織られていたキリムは
その地域ごとの特徴があり、デザインも様々で、とても興味深いものです。
モチーフについてはこちら
キリム・絨毯の取り扱いはこちら